酸化還元反応を制する者は計算を制する!?

化還元反応

 

この範囲を

「余裕だぜ」

と言い切れる受験生は

少ないでしょう。

 

なぜなら

化学基礎の基本的な知識を

総動員する必要があるからです。

 

「いやいやそんなことないでしょ」


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と思ってませんか?

 

酸化還元は

化学基礎の総まとめでありながら

化学へと繋がる

 

いわば架け橋のような範囲なのです。

 

 

ここをしっかり勉強すれば

化学の計算分野全体の

土台が完成します。

 

この土台が完成していれば

他の範囲の柱になるような

知識をしっかりと固定することができます。

 

そうすることで

立派で頑丈な家(知識)を

建てることが可能となるのです。

 

そしてそれは

入試問題の正答率を上げ、

合格への助けになります。

 

 

 

 

私はこの酸化還元が苦手でした。

 

何からやればいいのか。
どう考えればいいのか。

 

これらを全然理解していませんでした。

 

そのせいか

ほとんど勉強してきませんでした。

 

土台が完成していないので

他の範囲、特に化学の柱が

しっかりと建ちませんでした。


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このままではマズイ

と思い始めたころ

塾の先生に酸化還元の

勉強の仕方を教わりました。

 

そのおかげで

なんとか土台が完成して

計算の知識を身に付けることが

できました。

 

そして入試本番で

8割以上の点数を取ることに

繋がったのだと確信しています。

 

 

 

今回は例題を使って

酸化還元のやり方を紹介します。

 

1 molの過酸化水素水と完全に反応するヨウ素の物質量を求めていきます。


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まずやることは

①酸化(還元)したら何になるか

 を覚えます

 

これは覚えるしかありません。

 

ヨウ素は還元されると

ヨウ化物イオンになります。

 

過酸化水素は酸化されると

酸素と水素イオンになります。

 

 

①ができたら次は

②電子を含む反応式を作ります

 

これは化学反応式を作るときの

知識を応用します。

 

基本的には

化学反応式と同じ手順で作っていき

 

最後に矢印の左右で

+、-の電荷が等しくなるように

e- を加えます。

 

例題では

I2 + 2 e- → 2 I-

H2O2→ O2 + 2H+ + 2 e-

となります。

 

 

次にe- が消えるように

③2つの式を足します

 

今回は2つともe- が2個なので

そのまま足します。

 

そうすると

I2 + H2O2 → 2 I- + O2 + 2H+

となります。

 

 

ここで

④量的関係を考えて計算します

 

過酸化水素が1 molなので

反応式の係数と物質量は

一致することがわかります。

 

そのためヨウ素の係数が1なので

ヨウ素の物質量は1 mol

になります。

 

 

これが濃度だったら

体積をかけて物質量に変換してから

考えるとわかりやすいです。

 


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さて、

やることは多いですが

まずは整理することが大切です。

 

スマホのホームボタンを押す前に

①~④の内容をメモして

やる手順を整理しておきましょう。

 

 

 

それでは最後まで読んでくださって

ありがとうございました。