公式は万能じゃない!?
計算なんて
公式を覚えれば余裕だね。
そう思ってる人は
中和反応の計算で
最初につまずきます。
そして、ここでつまずくと
化学平衡の計算でも
つまずきます。
特に化学平衡は
かなり高い確率で
入試問題として出題されます。
つまり中和反応でつまずくと
入試本番でもつまずいてしまいます。
というのも
中和反応の計算には
公式だけでは解けない問題
があります。
逆滴定と言われる問題です。
「逆滴定って難しいやつでしょ?」
と思ってませんか。
でも実は
中和反応の『本質』を理解すれば
とても簡単に解けます。
しかし私は
ただ公式だけを必死に覚えて
解こうとしていたので
逆滴定が苦手でした。
そのせいで
化学平衡も
苦手になってしまいました。
そのままにしていたら
入試でつまずいてしまい
志望校に落ちていたでしょう。
しかし塾の先生に
中和反応の考え方を教わり
逆滴定も
酸化還元も
化学平衡も苦手ではなくなりました。
そのおかげで
少しずつ難しい問題も
解けるようになっていき
なんとか志望校に合格することができました。
私が苦手を克服して
志望校に合格できるきっかけとなった
中和反応の考え方とは
「HとOHの数を見る」
です。
ここでいう『数』とは
『物質量(モル)』のことです。
つまり中和反応は
HとOHの物質量を
考えてあげればよいのです。
そもそも中和反応とは
酸から出たHの数と
塩基から出たOHの数が
等しくなることです。
この中和反応の原則を
常に意識すれば
どんな問題でも解けます。
それでは実際にやってみましょう。
物質量のわからない水酸化ナトリウムと2 molの塩酸を混ぜたら塩酸が残り、これを中和するのにアンモニアが1 mol必要でした。このとき水酸化ナトリウムの物質量はいくらでしょう?
水酸化ナトリウムの物質量を
xと置いて考えてみましょう。
この問題において
Hは塩酸から出た2 mol
出たx + 1 molあります。
「中和する」とあるので
これらが等しくなるように
式をたてます。
すると
2 = x + 1
という方程式がたてられます。
これを解くと
x = 1
となるので
水酸化ナトリウムの物質量は
1 mol
だとわかります。
できましたか?
これが濃度の場合は
一旦、物質量に変換してから
考えてみてください。
それでは最後まで読んでくださって
ありがとうございました。