楽しく簡単に理解を深める驚きの方法
あなたは化学をどうやって勉強していますか?
おそらく
「問題集で問題を解いてます」
と答えるでしょう。
60点です。
化学をきちんと理解するには
問題集をやるだけでは不十分です。
問題集で身に付くのは
問題を解く力だけです。
「え、十分では?」
と思ったあなたは要注意です。
実際の入試問題と
問題集の問題とでは
形式が少し違います。
問題集では
多くても(4)までと
一問一答に近い形になっています。
一方、入試問題では
(10)くらいまで続くような
一連の知識を問う形になっています。
そのような問題を解くのには
問題が解ける
だけではなく
理解している
必要があるのです。
ここでは問題集をやるよりも
理解を深める方法を教えます。
私もその方法をやるまでは
問題集を解くことしかしてませんでした。
簡単な問題なら
解けるようになってきましたが
どうしても入試問題のような
長い問題は解けませんでした。
なぜ長い問題になるとできなくなるのか
原因がわからないまま
夏が終わってしまいました。
そんな夏休みが終わって久しぶりに会った
友人がある誘いをしてきました。
特に断る理由もなかったので
私はその誘いに乗ってみました。
すると驚くことに
今まで半分も出来なかった長い問題が
段々と解けるようになり
1ヶ月もしないうちに
完答することが出来ていたのです。
そして出来るようになっていたのは
私だけではありませんでした。
誘ってきた友人も
出来るようになっていたのです。
私はそれで
「この方法は効果がある」
と確信して
私の生徒には必ず教えています。
今回は特別に
あなたにもお教えします。
問題集を解きまくるよりも
簡単に理解を深める方法
それは
「人に説明をする」
ことです。
聞くと簡単なように思えますが
実はとても難しいことなのです。
『説明する』とは
ただ公式を使えばいいとか
覚えればいいとかではなく
これはこう考えるから
これを使って、こうなるんだよ。
というように考え方を
言葉にしなければいけません。
これはなんとなく理解して
なんとなく問題を解いてるだけでは
絶対に身に付かない、
でも受験で勝つための
強力な武器になる力です。
あなたも『説明する』ことで
理解を深めて
合格への強力な武器を
手に入れましょう!
そのために今すぐやるべきことがあります。
あなたの友人に
「一緒に勉強しよう」
と言いましょう。
そしたら実際に
友人と色々な問題や
分野について説明しあいましょう。
それでは最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
勉強のモチベーションを簡単に上げる方法
志望校選び
受験生が最初に抱える悩み
ではないでしょうか。
「志望校なんて決まってなくても
勉強はできる」
と思ってませんか?
たしかに勉強することは
できるかもしれませんが
モチベーションが違います。
人がやる気をなくす原因の1つに
『目標が決まっていない』
というものがあります。
ゲームでもそうですよね。
例えばポケモンが良い例ですが
あれはポケモンを集めて育てて
ジムリーダーやチャンピオンに勝とう!
というゲームですが
チャンピオンを倒すまでは
明確な目標があるので頑張れますが
チャンピオンを倒してしまったらどうですか?
なんとなく目標がなくなって
ゲームのやる気も落ちてきますよね。
これは勉強でも同じことで
目標がないまま、なんとなく頑張るのって
すごい大変なんです。
だから志望校をきちんと
決めることは大切ですが
志望校を選ぶときにやりがちな
間違いをお伝えしておきます。
それは
「偏差値で選ぶ」
ことです。
「え?普通そうじゃないの?」
と思いますよね。
たしかに滑り止めなどの大学を
偏差値で決めるのは間違いではありません。
しかし行きたい大学
つまり志望校を偏差値で決めるのは
間違いです。
冷静に考えてみてください。
受験まで短くてもあと8ヶ月はあります。
その8ヶ月の間にほとんど成長しない
なんてことはほとんどありません。
しかし私も最初は偏差値で
志望校で決めていました。
その志望校は高3春の私の偏差値より高かったので
ある程度はがんばれました。
そんな中、夏になって担任の先生と面談したとき
当時の志望校よりも
遥かに高い大学を目指してみてはどうか
と言われました。
私は「いやいや無理だろ」
と思いましたが
とりあえず目指してみることにしました。
当然模試の判定はEの連続でした。
しかし諦めずに勉強を続けました。
そしたらそれまで志望していた
大学の判定が上がり始め
なんと合格することができました。
その調子で勉強を続けていたら
無理だと思っていたその大学に
合格できたのです。
合格したときは周りの人みんなに
「すげーじゃん!」と褒められ
今は楽しいキャンパスライフを
送ることが出来ています。
これも全て
あのとき志望校を変えていたからだと
胸を張って言えます。
志望校はどんなに高くても構いません。
この大学に入ってこれをやりたい!
将来あれをやりたいからこの大学に入りたい!
大学に入ったあとのやりたいことを
明確にしておくと
入学後も頑張れます。
そのような気持ちを持って
ぜひ志望校を決めてください。
そこで今すぐにやってほしいことがあります。
将来やりたいこと
大学を入ってやりたいこと
何でもいいので10個書いてみてください。
良い企業に就きたい。
かわいい彼女がほしい。
何でもOKです。
書いたらそれらが実現できる大学を
調べてみましょう。
本でもインターネットでも何でもいいので
調べてみてください。
それで出てきた大学が
あなたの理想を叶えることができる
大学なのです。
そこを目指して
この一年間を頑張っていきましょう。
それでは最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
苦手を得意にして合格へ近づくメンタルの作り方
勉強サイクル
受験というのは総合力の勝負です
これを読んでるあなたも
受験科目は1つだけではないはずです。
そこで大事なのが
勉強サイクルです。
勉強サイクルとは
どの教科を
どれくらいやったら
別の教科の勉強を始めるか
このような
複数の教科をどんなペース配分で
勉強していくかのことです。
このサイクルがうまく回っていないと
どれかひとつだけが強くなって
他の教科が弱くなってしまいます。
たしかに得意教科を伸ばすことは大事ですが
どんなに頑張っても100点までしか
取れません。
仮に受験科目が3つで
他の2教科が40点だとしたら
合計で180点です。
しかし
全教科で平均して70点取れるとしたら
合計は210点です。
このように
どれか1つを伸ばすよりかは
苦手をなくして
全体の底上げをした方が合格に近づきます。
ですが苦手科目の勉強って嫌ですよね。
私も嫌でした。
私は数学が一番苦手でしたが
受験勉強を始めたころは
他の教科をやったり
簡単な問題しかやっていませんでした。
そんな感じだったので
当然できるようになるわけありませんでした。
模試でも数学だけ伸びず
塾でもかなり教えてもらいましたが
私は勉強の仕方を変えませんでした。
一応勉強はしていたので
少しはできるようになってきましたが
不安は残るままでした。
そしてセンター試験本番で
目標としていた点数よりも
50点ほど低い点数をとってしまったのです。
明らかに数学が
足を引っ張っていました。
私はその現実から逃げるために
第一志望校の過去問をやってみました。
数学の点数は10点でした。
その結果を見てようやく
私は心を入れ替えて
数学を勉強しました。
正直過去問を解いてるときは
成長を一切感じませんでしたが
実際に私大の入試を受けて
数学ができるようになっていたのです。
そしてその調子で続けていたら
国立大の入試本番で60点以上を取り
なんと合格できたのです。
今思えば
心を入れ替えたときの
メンタル作りが一番大事だったと思います。
1ヶ月で苦手科目の点数を
50点以上アップさせて
志望校に合格するメンタル作り
それは
「苦手であることを受け入れる」
ことです。
「それだけ?」
と思ってませんか。
実はこの考え方
多くの人が出来ていないのです。
正確には出来ないと思ってても
それを克服しようと行動しないのです。
人は楽な方へ行きたくなる生き物です。
自分が出来ないことをやるのは
とてもエネルギーを使います。
身体的な面でも精神的な面でも
疲れます。
そんなことをするより
自分が好きなことや
得意なことだけをやっていたいのです。
また苦手科目を勉強していても
答えが合ってるか違ってるかだけを見て
何で間違えたのかを見ないのです。
自分の出来ていない部分と
向き合うのはしんどいものです。
しかしだからこそ
向き合うべきです。
なにが
どんな理由で
できないのか。
それをしっかりと理解して
だから○○をしないといけない
ということを把握することが
苦手を克服する
一番の近道になります。
ここまで読んだあなたは
苦手克服の大切さと
最初の一歩を
わかってくれたはずです。
それでは今すぐ
苦手な科目を思い浮かべてください
その科目の
どこが苦手なのかを
10個紙に書き出してみてください。
そしたら
実際に問題を解いてみて
何ができていないのか
何をわかっていないのか
それを把握して
紙に書き出してみましょう。
実際に苦手が克服できたら
印をつけるようにすると良いでしょう。
それでは最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
計算化学の難所を越えて合格へ近づく方法
化学平衡
これが一番苦手だなあ
と感じている人は多いでしょう。
しかしこの分野
めちゃくちゃ入試に出てきます。
苦手な人が多いから
という理由もあると思いますが、
化学の計算の全てが詰め込まれている
ということが最大の理由だと思います。
化学計算の全て
と聞くと難しく思うかもしれませんが
逆に考えると
他の計算がしっかり出来ていれば
簡単に解けるのです。
たしかに複雑な計算は必要かもしれませんが
新しい公式などは必要なく
解き方もほぼワンパターンです。
そして、ここをマスターすれば
どんな入試問題でも
大問1つは確実に取れる
ことに繋がります。
大問はだいたい4~6個ありますが
そのうちの1つが取れるということは
18~25点は取れます。
1点でも多くとらなければいけない
入試において
これはとても大きな点数です。
まさしく
合格へ繋がっているのです。
とは言いますが
私も最初は化学平衡が一番嫌いでした。
計算はめんどくさいし
そもそも何をするところから
始めればいいのか分かりませんでした。
しかし、それもそのはずで
他の計算がほとんど出来ていなかったので
全ての知識が必要な平衡を
解けるわけがありませんでした。
平衡が苦手なまま受験生になり
夏を過ぎたころ
ようやく他の計算が
ある程度できるようになった私ですが
相変わらず平衡は苦手でした。
今から思えば
他の計算の知識がバラバラで
繋がっていなかったのだと思います。
しかし当時の私は
なぜできないのか分かっていませんでした。
平衡に対する不安を抱えたまま
気づいたら冬になっていました。
もう模試も終わっており
残すは本番しかないという
追い詰められたとき
塾の授業で
普段とは別の先生が担当になりました。
私は思いきって
「平衡ってどうやればいいんですか?」
と聞いてみました。
するとその先生は
「あれは量的関係ができれば余裕だよ」
と言いました。
それを聞いた私は驚きました。
平衡の問題を解くには
何か新しい考え方とかが
あるのかと思っていたからです。
私は一旦その先生の言うことを信じて
量的関係を意識しながら
やってみました。
始めのうちは
うまくできないこともありましたが
以前よりはできるようになっていました。
それから何回も解いていくうち
段々と解けるようになっていき
センター試験では平衡の問題を
間違えることなく完答することが
できたのです。
そのおかげもあり
Marchにも合格することが
できました。
私の話が長くなってしまいましたが
志望校に合格するための
化学平衡の解き方を
もう一度お伝えしておきます。
「量的関係から考える」
化学平衡は全ての計算が必要
と言いましたが
その中でも量的関係の考え方は
特に重要です。
なぜなら
平衡を解くときに
一番最初に考えることだからです。
中和や圧力など他の計算分野は
量的関係が終わったあとに使います。
まずは量的関係を使い
始まりの物質量から
平衡状態になるときの
変化量を引きます。
すると平衡状態のときの
物質量が出ます。
平衡の計算問題は
この平衡時の物質量を使います。
つまりこれが出せないと
そもそも計算が始まらないのです。
さてこれからあなたは
平衡の問題を解くときに
量的関係から解き始めると思いますが
まずは実践してみましょう。
この記事を読み終わったら
すぐに教科書を出して平衡の問題を
解いてください。
知識は入れるだけでは身に付きません。
しっかりとアウトプット、
実践することで身に付きます。
これで終わりになりますが
閉じる前に!
スマホのメモアプリでも
なんでもいいので
「化学平衡は量的関係から」
とメモしておいてください。
それでは合格へ向けて頑張りましょう!
最後まで読んでくださって
ありがとうございました!
混合気体の苦手を克服して合格への1歩を進む方法
混合気体
気体の範囲の中でも
特に苦手な人が多い内容です。
もしかしたら
計算分野全体で見ても
苦手な人が多いと思います。
しかし、だからこそやるべきです。
苦手な人が多いということは
正解率が低いということです。
ということは
ここの範囲が正解になるだけで
あなたは多くの人よりも
点数を取ることができるのです。
人との勝負である受験では
他の人より1点でも多く取ることは
合格に近づくことになります。
混合気体の苦手を克服して
他の人よりも合格へ近づくための
武器にしましょう。
と偉そうなことを言ってますが、
私は混合気体が計算の中では
トップクラスで苦手でした。
気体の状態方程式までは
公式を覚えればできるので
どや顔をしていたのですが
混合気体になったら
何をどう考えればいいのか
さっぱりわからなくなりました。
わからないまま受験生になり
たくさん模試を受けましたが
わからないので解けるわけありません。
他の範囲は段々と
解けるようになったのですが
混合気体だけは全くできませんでした。
そのため模試の結果も
他の人を越えることができず
C判定ばかりが続きました。
この伸びないまま
本番を迎えることになるのかなあと
不安に感じていました。
そんなころ友人と一緒に
問題を解いていたら
その友人がアドバイスをしてくれました。
そしてそのアドバイス通りに
問題をやってみたら
それまで全くできなかった問題が
すらすら解けたのです。
その後、友人と一緒に
ひたすら混合気体の問題を
やりまくっていたら
苦手だと感じていた自分はいなくなってました。
そして次の模試ではなんと
A判定を取ることができたのです。
混合気体が全くできず
模試でも伸び悩んでいた受験生が
混合気体の苦手を克服し
模試でMarchのA判定を取る方法
それは
「量的関係を考える」
です。
「いやいや量的関係なんて
ずっと前の内容じゃん」
そんなこと思ってませんか?
要注意です。
化学の内容は色々な繋がりがあります。
特に量的関係は化学反応の考え方の
土台となる内容です。
中和でも酸化還元でも平衡でも
そして気体でも使えるのです。
なぜ反応を考えるときに使う
量的関係が気体で出てくるのか、
それは過去問などを
見ればわかると思いますが
混合気体のだいたいの問題は
反応が絡んできます。
反応の前後で
物質量がどう変わったのかを求めて
そこから体積や圧力を求める。
そんな問題ばかりです。
だから
反応を考えるときに使う
量的関係が大切なのです。
混合気体の問題はまず
反応式を書くところから始まります。
多くの場合
完全燃焼させる問題なので
気体と酸素が反応して
水と二酸化炭素が発生するように
反応式をたてましょう。
反応式が書けたら
始まりが何molあるのか
それが全部使われたら
何mol生成物ができるか
これを考えていきます。
大事なところはこれだけです。
あとは問題に合わせて
物質量を圧力や体積に変換してあげます。
まだ理解するのは難しい
と思います。
そこで今すぐ教科書を出して
混合気体の例題を解きましょう。
それでは最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
電池と電解を完全に理解する方法
電池・電気分解
学校では
「これは酸化還元反応と同じだ」
と習いますよね。
でも
「どっちが酸化で
どっちが還元なんだ!」
「正極・負極と陽極・陰極って
同じじゃないの!?」
と思いませんか。
そこそこ出来たとしても
すぐに電池や電気分解に
応用するのは難しいです。
そしてこの単元、
めんどくさいことに
入試に出やすいのです。
だから
ここを放置しておくと
入試本番で痛い目を見ることに
なってしまいます。
それは嫌ですよね。
それなら
「どれが酸化でどれが還元なのかを
全部覚えればいいんだ!」
と思いませんか?
たしかに覚えればできます。
しかし覚えることは多いし
何より大変じゃないですか。
はっきり言います。
覚える必要はありません
私も
「こんなの覚えるしかないじゃん」
と思ってました。
実際、覚えまくって
定期テストを乗り越えてました。
それでも受験勉強を始めたころには
必死に覚えた内容なんて
忘れていたし
もう一度覚えなおそうとしても
他の単元や他の教科の暗記で
それどころではありませんでした。
そんな調子なので
当然模試なんて
解けるわけありませんでした。
「このままでは良い点数取れない。」
「しっかり時間使って勉強しないと。」
「でも他にやることあって
それどころじゃないし。」
と思い悩んでいたとき
塾の先生がアドバイスしてくれました。
そのアドバイス通りに考えてみたら
酸化と還元をしっかりと
見分けることができたのです。
最初のうちは
とても時間がかかったり
間違えることもありましたが
諦めずに続けていたら
自分でも驚くくらい
簡単に見分けられるように
なっていました。
そうしたら模試でも
良い結果が出始めてきて
苦手だったはずの電池・電気分解が
いつの間にか得意になっていたのです。
酸化と還元が見分けられず
覚えることすら諦めていた
電池と電気分解を
たった1つの考え方で
覚えることもせず
得意分野にしてしまい
入試本番で得点源にする方法。
それは
『電子の流れを見る』
これだけです。
「それだけ?」
と思いますよね。
でも実際それだけなんです。
というのも電池にしろ電気分解にしろ
電子の流れが反応に
関わってきているのです。
中学校のときに
電流は+から-に流れるが
電子は-から+に流れる
と習いませんでしたか。
そして酸化とは
電子を与える反応、
還元とは
電子をもらう反応です。
つまり-極では電子を与える酸化が、
+極では電子をもらう還元が
起きているとわかります。
そして電気分解は電池の
+に繋がった方を陽極
-に繋がった方を陰極
と言いますが
電子は-から流れてくるので
陰極では電子をもらう還元
陽極では電子を与える酸化
が起きているのです。
このように
電子の流れを考えれば
どっちが酸化でどっちが還元なのか
簡単に見分けることができます。
ただし
この文章を読んだだけでは
知識は身に付きません。
これを読み終わったら
すぐに電池と電気分解の問題を
簡単なやつを1問ずつ
でいいのでやりましょう。
でもその前に
ノートを取り出して
「電池と電気分解は
電子の流れを見る!」
と書き込んでおきましょう。
もし電子の流れが不安なら
「電子は-から出て+へ流れる」
とメモしておきましょう。
もし今ノートが用意できないなら
スマホのメモアプリに
同じことを書いておきましょう
それでは最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
酸化還元反応を制する者は計算を制する!?
酸化還元反応
この範囲を
「余裕だぜ」
と言い切れる受験生は
少ないでしょう。
なぜなら
化学基礎の基本的な知識を
総動員する必要があるからです。
「いやいやそんなことないでしょ」
と思ってませんか?
酸化還元は
化学基礎の総まとめでありながら
化学へと繋がる
いわば架け橋のような範囲なのです。
ここをしっかり勉強すれば
化学の計算分野全体の
土台が完成します。
この土台が完成していれば
他の範囲の柱になるような
知識をしっかりと固定することができます。
そうすることで
立派で頑丈な家(知識)を
建てることが可能となるのです。
そしてそれは
入試問題の正答率を上げ、
合格への助けになります。
私はこの酸化還元が苦手でした。
何からやればいいのか。
どう考えればいいのか。
これらを全然理解していませんでした。
そのせいか
ほとんど勉強してきませんでした。
土台が完成していないので
他の範囲、特に化学の柱が
しっかりと建ちませんでした。
このままではマズイな
と思い始めたころ
塾の先生に酸化還元の
勉強の仕方を教わりました。
そのおかげで
なんとか土台が完成して
計算の知識を身に付けることが
できました。
そして入試本番で
8割以上の点数を取ることに
繋がったのだと確信しています。
今回は例題を使って
酸化還元のやり方を紹介します。
まずやることは
①酸化(還元)したら何になるか
を覚えます
これは覚えるしかありません。
ヨウ素は還元されると
ヨウ化物イオンになります。
過酸化水素は酸化されると
酸素と水素イオンになります。
①ができたら次は
②電子を含む反応式を作ります
これは化学反応式を作るときの
知識を応用します。
基本的には
化学反応式と同じ手順で作っていき
最後に矢印の左右で
+、-の電荷が等しくなるように
e- を加えます。
例題では
I2 + 2 e- → 2 I-
H2O2→ O2 + 2H+ + 2 e-
となります。
次にe- が消えるように
③2つの式を足します
今回は2つともe- が2個なので
そのまま足します。
そうすると
I2 + H2O2 → 2 I- + O2 + 2H+
となります。
ここで
④量的関係を考えて計算します
過酸化水素が1 molなので
反応式の係数と物質量は
一致することがわかります。
そのためヨウ素の係数が1なので
ヨウ素の物質量は1 mol
になります。
これが濃度だったら
体積をかけて物質量に変換してから
考えるとわかりやすいです。
さて、
やることは多いですが
まずは整理することが大切です。
スマホのホームボタンを押す前に
①~④の内容をメモして
やる手順を整理しておきましょう。
それでは最後まで読んでくださって
ありがとうございました。